Ayano

二郎は鮨の夢を見るのAyanoのレビュー・感想・評価

二郎は鮨の夢を見る(2011年製作の映画)
3.8
”オーケストラに例えるなら、次郎さんはコンサートマスターだ”(英語字幕ではmaestroと出ました)というコメントを象徴するかのように、クラシック音楽が全編通して背景に流れています。お寿司を握る姿がスローモーションで映されると、そこにひとつの芸術が完成されるのを観ているよう。

ミシュラン3つ星を何度も獲得し、オバマ大統領が来日時に訪れたということで有名な”すきやばし次郎”を舞台としたドキュメンタリー。
すきやばし次郎というお寿司屋さんだけでなく、日本の職人という仕事に対して、師弟関係について、そして市場でのネタ選びからお寿司が握られお客様に届くまでの過程について丁寧に興味深く撮影されているのが印象的でした。アメリカ製作の本作。恐らく日本人には作れない視点だと思います。

撮影当時大将の二郎さんは85才。現在はもう90才になるそうです。年を感じさせないのは、自分の仕事に愛情と情熱を持って上を目指し続けているからだと思うと私も身が引き締まるけれど、まずは、回らないお寿司に行くところからかな。笑
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