しーかず

ダイ・ハード/ラスト・デイのしーかずのレビュー・感想・評価

3.5
結果的にシリーズ最終作。今までとはかなりテイストが違っていて、ジョン・マクレーンの軽いジョークも控えめだし、ずっとシリーズ通して持ち味だった軽快なノリも影を潜めているので、古参のファンからすると物足りない内容だとは思う。それでいて「最悪の休暇だ!」みたいなお決まりのセリフをしつこめに多用してるせいか「待ってました」という反応目当てのファンへの媚び売りにも感じて違和感と、逆効果になっていると思う。カーチェイスや爆発シーンなど派手でお金がかかってる感じはするのに演出やセリフ込みでB級映画っぽくなってしまっているし、100分弱というコンパクトな時間の中で展開も単調。親子間の会話も臭くてどこか安っぽさのあるセリフばかりだし、ウケを狙ってるのか分からない微妙な演出も肩透かしを受けた。様々な展開がありながら敵の目的が結局お金のためというシリーズ通して一貫性があるところは良いと思うし、短さもあって軽いノリでさらっと観れる作品ではある。もうブルース・ウィリスのジョン・マクレーンの新作が観れないと思うと純粋に寂しい気持ち。色々言いながら大好きなシリーズ。
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