日本公開時に人質事件で渦中だったアルジェリアを舞台とした映画。アルジェリアが舞台の映画は、おそらく初めて見た。やはり政治的、社会的に複雑な歴史を背負った国なのだ。アルジェリアに行く機会はないと思うので、映画で味わえてよかった。
重いテーマだけれど、ジャック少年はかわいく、お母さんは若いときも年を重ねたときも美しく、映像に魅せられた。
大人になったコルムリが「祖国」という言葉を使うことが印象に残った。お母さんがアルジェリアに残る理由もなんだか深く思える。文字が読めることってすごいことなんだと思った。
ベルナール先生が、「悪いことは被抑圧者があきらめてしまうことだ」と言ったのには、ぐっときた。
厳しいおばあちゃんの主の祈りが圧巻だった!!
かなり満足の映画。岩波ホールさん、感謝。