もめん豆腐

ブーリン家の姉妹のもめん豆腐のレビュー・感想・評価

ブーリン家の姉妹(2008年製作の映画)
4.3
これも約10年?前に観たけど、役者や歴史認識がかなり乏しくて、近親相姦発言でぎゃーーーとなって持っていたスプーンだったかガラケーだったかを投げた記憶がある。あまりにびっくりすると持ってる物を投げる?落とす?癖アリ。なんでそんなにわかってなかったか言い訳するとスカーレット・ヨハンソンとキルスティン・ダンストの区別が未だに曖昧&世界史が死ぬほど苦手だったから、この2点に他ならない。特にスカヨハは大好きな『マッチポイント』と全然違いすぎて腰抜かしそうになった。だってこっちでは最後まで見た目おぼこい(死語)女のコだったのに、『マッチポイント』では歩く性器だったじゃないの!別人よ、これじゃあ。
でも今回はわからない点があるたびにググった。『ミッションインポッシブル』形式。驚きの3点目はキャサリン・オブ・アラゴンが我らがアナ・トレントだったこと。嗚呼『ミツバチのささやき』を観て素晴らしいと感動したあの日よ。その後どうしても『カラスの飼育』も観たくて渋谷?恵比寿?のTSUTAYAまで出張ったことも記憶に新しい。あのアナちゃんがスペイン繋がりで女王様を演じている。時の流れよ。
この手のコスチュームプレイは割りと好きなのでヨーロッパものも日本の大奥なども楽しい。出てくる衣装を見ているだけで目の保養になる。特にアンとメアリーは肌と髪の色が正反対なので、ドレスの色にも違いがあり、個人的にはアンの深いグリーンやブルーが好みだった。胸元を隠すようにオーガンジーが両サイドに施され、それもそのまま見えてるよりほんの少しでも隠そうとしているところに色気を感じた。
物語の途中、一時期アンがフランスへ飛ばされて2ヶ月で戻ってきた途端エスプリが効いた女性に変身してるといったところ、その化けの皮が剥がれるのもきっと2ヶ月だっただろうなと想像する。王と恋の駆け引きするほど教養と品性もなさそうだったから短期間で塗ったメッキが、上っ面は勝ち気なのに芯はふにゃふにゃな性格が露呈してしまい、見ていられなかった。それとも生理前症候群いわゆるPMSだったのかな。あの騒ぎぶり生理前ならば納得だけどそうでなければヒステリーかな。そもそも妹や女王に食ってかかったところで、その場は勝っても勝負に負けるってやつよね。立ちバックレイプなんて屈辱でしかない。
さらにお気に入りのクリスティン・スコット・トーマスもお母様として登場。史実ではご自身もヘンリー8世の愛人だったそうだけど、物語では良妻賢母で、美しくも愛ゆえに資産家の実家から貧乏人に嫁ぐ情熱的なところもあるご様子。それならもう少し見た目のいい役者にしてよ…あのおっさんでは100年の恋も粉々よ。
途中ググりながら観たものの、どうしてもわからなかったのは弟君が政略結婚で妻になった女性をあそこまで毛嫌いする意味が最後までわからなかった。もしやブス設定なの?
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