Aix

バッド・チューニングのAixのレビュー・感想・評価

バッド・チューニング(1993年製作の映画)
3.7
ビフォア三部作や6才のボクが大人になるまでで知られるリチャードリンクレイターの青春映画。夏休み前日の夜の話。

アメリカングラフィティとかアメリカンスリープオーバーを彷彿とさせるような群像劇青春映画でした。今作は登場人物が多く、不良からガリ勉まで色んな個性の奴が出て来るんだけど、日本とアメリカという文化の違いがあれど誰かしらに感情移入出来るように作られていたのが良かったです。取り立てて何か大きな出来事があるわけではないし、ブレックファストクラブみたいに子供たちの抱えている問題が浮き彫りになることもありませんが、それでも退屈せずに見ていられたのは中高生を演じた役者のリアリティのおかげだったと思います。マシューマコノヒーとかミラジョヴォヴィッチとかベンアフレックのような後のスターもかなり出演しているとは言え、みんな本物の学生っぽかったです。リチャードリンクレイターの良い意味で普通な演出が、今作では役者と共に上手く発揮されていました。
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