昨夜観たロバート・ミッチャムのフィリップ・マーロウが面白かったので今夜はこれを。1978年のマイケル・ウィナー監督作品。
英国のスターンウッド将軍から依頼を受けるマーロウ。娘が何者かに脅されているという。犯人と思しき古書店主の家を探し当てたマーロウだったが屋内から銃声を聞く。中には男の死体と将軍の娘が全裸で座っていた…。ロバート・ミッチャムによるフィリップ・マーロウシリーズ第2弾。
タイトルの"The Big Sleep"は"dream a sweet dream"のような同族目的語構文（sleep the big sleep）で死ぬことの婉曲表現。舞台がロンドンということもあってか前作に比べると全体的に小綺麗にまとまっておりアッサリ風味。事件は脅迫騒動と娘の失踪した夫探しの2幕にわかれている。
原作は1940年代LAが舞台だが今作では70年代ロンドンに変更されている理由は映画化権がイギリスの制作スタジオに移ったことによるものらしいがやはりフィリップ・マーロウといえばLAのオプであってほしい。前作ほど大きな見せ場もなく、原作の同性愛描写も大きくカットされている。全体的に残念な出来。
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