記録。
「仕方がない これが人生だ」
スティーヴ・マーティンの処女小説を原作とし、本人による制作・脚本・主演で映画化したラブロマンス。
主演ではあるが、コメディ俳優としてのスティーヴ・マーティンはそこには居ない。映画自体がシリアスな大人のラブストーリーであり、面白おかしいラブコメを期待すると返り討ちに遭うのが本作だ。
内容としては、
高級デパートで販売員として働く女性が、貧しい夢追い人のアーティスト、地位も金もある初老の紳士という対照的な男性と出会い、金持ち紳士と付き合い始めるものの愛されているという実感を得ることが出来ず…的な感じ。
正直鑑賞直後ですら、あれ、結局どんな内容だったっけ?てくらい印象が薄かったんですよね。割と序盤でこの映画自分には合わないなって確信してたんで、あまり真面目に内容を咀嚼することが出来ず…。
それでも思ったのは、物語における金持ち紳士(スティーヴ・マーティン)の存在感というか主張が強すぎるってこと。どう考えてもクレア・デインズ扮するヒロインが主軸となるべきで、実際基本的にはそうなんだと思うのだけど…。このキャラクターはもっと空気でいいはずでしょう。
都会の片隅で孤独に苛まれ…てのは分からんでもない感覚ではあるのだけど、こういう隙間を埋めるような恋愛ってわざわざフィクションで観たいと思わないんですよね。じゃあ観んなよって話ですが(笑)
僕には擦りもしませんでしたが、刺さる人には刺さるかもしれません。