Haruki

ブローニュの森の貴婦人たちのHarukiのレビュー・感想・評価

3.9
貴族の女性とその元恋人、そして娼婦の過去を持つ女性の奇妙な三角関係を描いたロマンススリラー。

元恋人への復讐のため、彼の新しいロマンスをコントロールしようとするエレーヌ。
アニエスと母の生活まで操る、エレーヌの恐ろしさが終始漂っている。

恋の危うさ、脆さを前提としながら、それでも恋をする人間らしさを描いているように感じる。

少ない登場人物の心情を繊細に深掘りするブレッソンらしさは、今作から早くも発揮されている。

ジャン•コクトーによるオシャレな台詞にも酔いしれる。
Haruki

Haruki