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マルコムXのkuuのレビュー・感想・評価

マルコムX(1992年製作の映画)
3.8
『マルコムX』
原題Malcolm X.
製作年1992年。上映時間201分。

黒人解放運動の指導者マルコムXの生涯を描くスパイク・リー監督渾身の力作米国産。
※暗殺された後のマルコムXの映像は、ほとんどが白黒の実像である。

主演はデンゼル・ワシントン。
彼は、役作りのために豚肉を食べず、『イスラムの教えによる有益な果物』のクラスに参加したり、リンディホップを習ったそうです。
マルコムXがどのメガネをかけているかまで把握していたほど、役作りに余念がなかったデンゼル・ワシントン恐るべし。

ボストンのスラム街に暮らす青年マルコムは犯罪に手を染め、やがて逮捕される。
刑務所でイスラム教に改宗した彼はマルコムXと改名。
出所後、ブラック・ムスリム運動の指導者イライジャ・モハメドのもとで、白人を敵視する扇動的な運動を展開することに。
その後、人種差別に対する抵抗運動が各地で激化。メッカを巡礼したマルコムは異人種との共存という思想に目覚めるが。。。

マルコムXが教示しとんのは🤔
己の歴史を知れって事かな。
昔、流行ったルーツ探しもこれに分類されるやろ。
己の歴史を学び、
世界を知る。
そこから、自分の誇りが芽生える。
つまりアイデンティティの確立って事。
今、日本にいたら、
腐ったメディアから入る
腐るほどの情報は将に
腐ってる。
必ず日本国家の検閲に近いもんでヨジ曲げられたニュースや、全体を映し出してないニュースばかり。
己が誰であっかは、他者と比べる事のみ可能なら、しっかりとした外国のジャーナリズムを感じなきゃ、己が誰であり、どこからきたんかわからんし、それを知らへんと、将来どっちに向かったらええのか迷っちゃうんやと。
小生ではなく、マルコムXは云ってんのですねん😊。
(確かに今の日本国家や日本人は迷いマクリマクリスティ)
また、
アメリカやからこそ、
人種の坩堝やからこそ、
世界の頂点に君臨してるからこそ、彼は強くそうおもったんやろなぁ。
確かにどこに住んでいようとも、自分自身の歴史を発見する課程で、己の心の中に潜んどる人種主義をかなぐり捨てて、自分達の歴史的遺産に誇りを持つようになるんやろぅし、彼はまた、そこでも納得して立ち止まるなと、云いたいかのよう。
萌えるじゃないかぁ、じゃない燃えてくるわ。
他人の歴史も勉強しなきゃ。
アウフヘーベン。
社会運動の歴史を学ぶ事で社会の変化を如何にもたらすことがでけっかを多少は学べたかな。

マルコムXに捧げる詩
    By kuu ことGeorge

お前の発射した小さな鉄の塊は
全ての悲しみの海を通ってきた
全ての憎しみの焔を通ってきた
最も深い孤独の裂け目を通ってきた
最も矛盾する不条理を通ってきた
飛ぼうとする鴉の羽を突き破ってきた
薄ガラスの心を粉々にして

お前の撃った一発の弾丸は
重力で己に帰ってきた
来るべきところはわかっている
お前の心へ異常な重さが加わった
過去の多くの涙が
お前の体を突き破る

お前の発射した弾丸は
お前の体を貫いた
お前の死は
一人の孤独のように同情をあびる
一人の一生の涙を瞬間にあびる
一人の記憶に
黒い永遠を引いた
kuu

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