"I'm Getting Sentimental Over You"や"I'll Never Smile Again"などのナンバーで知られるトミーとジミーのドーシー兄弟。一時はグレン・ミラー、フランク・シナトラも彼らのバンドにいたこともあるそうで、戦前から戦後にかけてのアメリカのビッグバンド・ブームを牽引したミュージシャンとして知られています。

そんな兄弟の半生を描いた本作は、なんと本人役を兄弟本人が演じるというまるでドキュメンタリーのような演出。あまりにも2人とも演技が自然で最初気づきませんでした（笑）。活動を続ける中で仲たがいもあったようですが、幼い頃から音楽に対する志をともにしてきた2人だからこそ、そんな苦難も乗り越えて名曲を届けてきたんだなとじーんとしました。
とはいえストーリーというより基本的にはパフォーマンス重視の作品なので、今でいうMV感覚で楽しむのがオススメかもしれません！
有名な盲目のピアニストのアート・テイタムの演奏が見られる点も特筆すべきポイント！この8年後に亡くなっている彼の生前の映像はあまり残っていないようなので、ドーシー兄弟とのセッションは大変貴重な内容でした。

DVDの画像が信じられないくらい粗かった点が悔やまれる…。

☆☆☆★★

原題 ファビュラス・ドーシーズ
『恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』の元ネタ作品。

過去にLＤ鑑賞

• #恋のゆくえファビュラス・ベイカー・ボーイズ

ドーシーブラザーズの話。喧嘩がちな兄弟のサクセスストーリー。本人主演。