アーリー

天才マックスの世界のアーリーのレビュー・感想・評価

天才マックスの世界(1998年製作の映画)
4.5
2023.10.3

今作もオーウェン・ウィルソンとの共同脚本。彼の出演はなし。ビル・マーレイが登場。

勉強が出来るだけの天才じゃなくて、勉強以外が出来る天才。奨学金を得て学校に通い、そこでの課外活動を何個も掛け持ちし、かつ全てにおいて全力を尽くす。間違いなく変な奴。でもそこが凄い面白い。本当に魅力的なキャラ。

先生に恋をして、どんどん破滅に向かう。なのに凄いポップでハートフル。ビル・マーレイとローズマリーからすれば、マックスの存在は邪魔でしかないななんて思いつつも、マックスの目線から物語を楽しめるようになってる。年齢という問題しかないのに、その壁が以上に高い。小さい頃に大人に恋をしたことはなかったけど、あんなに努力して好きな女性を振り向かせようとするマックスには応援させられる。夫と死別した女性。妻とうまくいっていない男性。二人の恋はただの不倫。でもハートフルでコメディ。その雰囲気作りが凄い。笑うだけなら出来るやろうけど、ハートフルな雰囲気を出すのは難しいと思う。
「大成功ね」「まぁね。怪我人は出なかった」「あなた以外は」「平気さ。かすり傷だ」
かっこいい会話。こんなん書いてみたい。みんなでダンスをする中、マックスとローズマリーが手を取り向かい合うシーンで終わる。これも雰囲気あって良いなぁ。美しい。

凄い良かった。キャラクターの魅力だけの作品は嫌かなと思ってたけど、これを観るとそうでもなかったな。前作と違って良いショットが見れた。
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