宅配レンタル5本目
同監督作9本目
長編第二作目にしてここまでスタイルが確立してるのか。ゲロにうんちにエロ、多少のグロまで。
監督らしいエッセンスが全部入ってた。
前日に次の日に撮るシーンのシナリオが決まったり絵コンテなしの即興のものが多かったぽい。話の間を自分で補填しながら見る必要があったのはそれのせいかなと。
切ない純愛ものだった。
殺人シーンについて、多くは語られないため中盤で、あれは幻想だったんだなと気づいた。多分遅い。
その後のオナニーシーンや女の子を取っ替え引っ替えするシーン、彫像に彼女を重ねるシーンで忘れられない女性がいることを示唆する。
このシーンが冒頭に挟まることで、出会いと別れを描く2年前パートがすごく切ないものになってる。
ただ、陰毛髭や彼女の母親との関係など笑える部分も多い。
死ぬほど愛し合い、全てを受け入れ、小っ恥ずかしいことも言い合える程の確かな愛を感じたから、急激に冷めていく様がより切なく映った。
離婚後、久しぶりの再会で彼女の言動に異変を感じたあたりから追い討ちがある。
死ぬ間際の彼女は彼が愛した彼女とはかけ離れてしまっていて、この後彼女の影を追うようにいろんな女性に手を出すんだなと考えるとやるせない気持ちになる。
考えれば考えるほど切ない傑作でした。
2024
173