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菩提樹のqqfowlのレビュー・感想・評価

菩提樹(1956年製作の映画)
5.0
最近ナチス時代のヨーロッパに関する映画をいろいろ見たので、ついでに。これ見たの3回目ぐらい。

本作は20年くらい前は日本で見られない幻の映画で、「サウンド・オブ・ミュージック」のマニアがヨーロッパからDVDか何かを入手して、規格が違うし字幕もないのをどうにか頑張って見たとかいうホームページがあってずっと気になってた。

10年ちょっと前にテレビで放送されて、初めてこの「菩提樹」を見たときは本当に感動した。「サウンド・オブ・ミュージック」はかなり脚色されてるんだけど、「菩提樹」のオマージュもたくさん入ってて、あの名場面の元ネタはこうだったんだ!!って。修道院の院長が言う「全ての山に登れ」は、ちょっと違うニュアンスの格言だし、子供たちがびしょ濡れになるところだったり、ラストの尼僧が車の部品を抜いちゃうところまで。隠されてた真実を見つけた気分になれた笑

久しぶりに本作を見ると、これはこれで素晴らしいし、「サウンド・オブ・ミュージック」も、原作者のマリアさん一家には引っかかるところもあったみたいだけど、それでも、大人も子供も楽しめるようにできてたんだなと改めて。

今回一番気になったのは、ドイツの経済政策の余波でオーストリアの経済が悪くなって銀行が倒産したという話。戦争の前にはいろいろなことが起きるっていうことなんかなあ…。
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