低予算B級アクション映画界の帝王、アルバート・ピュン監督作品

"地球に不時着した小人刑事が犯罪の町ブロンクスで悪党共とバトルを繰り広げる"という中々面白いストーリー

開始10分で強力な宇宙銃で人体が粉々に吹き飛ぶというシーンが登場、この時点で"やっぱピュン様は分かってるなぁ"と感心しました(偉そうに)

テンポも良いのでサクサク楽しめる

サイバーパンク、SF、ロングコート、グラサンというピュン要素があれこれ登場している(ロケ地も同監督『ネメシス』と同じ工場跡地)

この手のジャンルに特化したフルムーン・ピクチャーズらしい低予算ながらエンタメ性に溢れた佳作

• #小人刑事アクション

地球とよく似た惑星アルタラスの荒くれ刑事ブリック・バルドが悪党を追って地球に不時着。バルドは地球では30ｃｍのサイズしかなかったが、悪党たちと戦っていく…というストーリー。
悪党を追って地球に不時着した人形サイズの大きさの刑事の活躍を描いたSF入った刑事アクションです。フルムーン制作で監督は「ネメシス」などを手掛けたアルバート・ピュンです。
主人公のバルドは悪党相手に容赦なくぶっ放す「ダーティハリー」のような荒くれ刑事ですが、彼の使う「クルーガーブラスター」という宇宙一強力な銃の威力が凄まじくて見所になってますね。のっけから撃たれた悪党の体が粉々に粉砕されますし、地球に落ちてからも人間相手に撃ったら粉々にはならなくても体に穴が開く威力です。しかも弾も無制限っぽい。
地球に不時着したバルトは偶々サウスブロンクスからの犯罪撲滅の市民運動を行っていてギャングに目を付けられ襲われていたシングルマザーのデビーを助けたことから彼女の家に拾われ、ギャングと戦う事になります。
バルドと敵対することになるギャングのリーダー役でジャッキー・アール・ヘイリーが出ており、小物感溢れるギャングボスを演じてます。
バルドの宿敵で、攻撃受けすぎて頭だけになってるスプリッグが結構不気味な外見でインパクトありました。ギャングのボスと組んで悪さしまくると思ったら結構アッサリやられちゃったな。
終盤のバルドとギャングとの戦いはそこそこ激し目の銃撃戦や車の爆発もあって楽しめました。バルドの無双状態だけど、大きさ考えれば一発喰らったら即アウトだから仕方ないか。
もっと身長差等をいじるギャグあるかと思いましたが、地球が舞台になってからは真面目な刑事アクションになってましたね。
デビーやその息子ケビンとの交流を通じて最後の敵への対処が変わる所はお約束ながら良かったな。
本作の主人公バルドは同じフルムーン制作の「エイリアン・コレクター」の最後にチョイ役で出たり、悪魔のオモチャ軍団「デモーニック・トイズ」と戦うクロスオーバー作品もあるようですね。
ちょっと変わった刑事アクションですが、気軽に楽しめる作品ですね。

ミルコ・クロコップでしょ〰。あはは〰。悲しい😢