爆裂BOX

51 【フィフティ・ワン】の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

51 【フィフティ・ワン】(2011年製作の映画)
3.5
地球外生命体が隠匿されていると噂される米軍施設「エリア51」米軍はついに民間に情報を公開する為レポーターの立ち入りを許可するが、囚われていたエイリアンが脱走して人間に襲い掛かり…というストーリー。
「アフター・ダーク・オリジナルズ」シリーズ第一弾として製作されたSFホラーです。監督はショーン・コネリーの息子で「デビル・ハザード」等監督したジェイソン・コネリー。
施設最深部に監禁されていたエイリアン0番患者が兵士や研究者を殺して脱走。凶暴なエイリアン親子レディ・デスとリトル・デビルを解放したことで施設内部は血まみれの修羅場と化す。マーティン大佐は巻き込まれたレポーターらと共に施設内で暴れるエイリアンを始末しようとするという内容です。
内容としてはエリア51内で脱走したエイリアンが暴れまくり、人間と戦うというものですが、登場するエイリアンが一種類じゃないというのが新鮮ではありましたね。
全身に血管が浮き出て姿形は一番人間に近いけど、のっぺらぼうで誰にでも姿形そっくりに変身できる0番患者。竹馬みたいなカマみたいな長い手足持ち、尻尾で攻撃するギーガータイプのデザインのレディ・デスとその子供リトル・デビル、ヨーダとぬらりひょん合わせたような容姿で手をかざすと相手の動き止めたり吹き飛ばすことが出来るフォースみたいな力持った友好的で人間に協力するJ・ロットといった個性あふれるエイリアンが登場します。主に軍人相手に戦うのはレディ・デスとリトル・デビルですね。どれも着ぐるみ作って表現しているのも良いですね。
前半は基地の取材シーンやメインキャラの兵士二人の会話シーンが多めでちょっと退屈ですが、エイリアンが脱走したことが判明して非常事態が起こってからは、逃げ出して誰に変身してるかわからない0番患者をマーティン大佐とリポーターたちが追うサスペンス調のパートと、凶暴なレディ・デスとリトル・デビルと兵士たちが戦う二つのパートが描かれます。0番患者が誰に変化してるか確かめる為、ライトで目を照らして瞳孔が収縮するか確かめるモロ「遊星からの物体X」パクった検査シーンはそれなりにハラハラしました。また軍人パートも安いなりに銃撃ちまくって、兵士たちが次々やられていくシーンもあって盛り上がりました。頭に注射器ぶっ刺したり、尻尾で目を突き刺されたり頭の上半分もぎ取られたりとグロ描写も結構盛り込まれています。ただ、二つのパートが同時進行で進むので話があっち行ったりこっち行ったりして中途半端な印象受ける所もありましたね。
0番患者が脱走企てた理由が明らかになり、同じくそれを知ったJ・ロットの行動などはちょっと意外な展開ではありました。「第9地区」とか彷彿させますね。シンプルに進むと思ってただけにこういう展開入れてくるとは思わなかったな。
最後の展開も意外な所あって楽しめました。しかしいつの間に彼と入れ替わってたんだろう?0番患者が最後も人殺そうとしたのは逃げる為じゃなくあんな事された復讐に手当たり次第に復讐として殺そうと考えたんだろうな。
ラストのオチも良かったですね。あのアナウンサー言葉無くしてて笑った(笑)まあ無理もないけど(笑)その後の「独占インタビューです」も笑っちゃいました。
監督の前作「デビル・ハザード」はイマイチな感じでしたが、今作は低予算さを感じさせつつグロ描写に銃撃と盛り込まれててそれなりに楽しめましたね。