誰でも15分間だけジョン・マルコヴィッチの頭の中に入れちゃう摩訶不思議な穴。
発想がキテレツすぎて、そもそも解釈のしようがある作品なのか、はなからそんなものは存在しないのか、その辺もよくわからない作品です。
ジョン・キューザック演じるクレイグが働く会社は、なんだかとても奇妙。
7と1/2階にあって、エレベーターを急停止させて棒でこじあけないと入れなくって、天井が異常に低いため、みんな屈んで歩いている。
なんでオフィスにマルコビッチの頭の中に続くドアが存在するのか?なんでマルコヴィッチの頭の中に入れるのは15分間だけなのか?そもそもなぜマルコヴィッチなのか?とにかく疑問しか湧いてきませんが、そんなものに対しての解答はございません。
何かしらの皮肉めいたメッセージや哲学的な要素を根底に探したくなる作品ではあるのですが、単純に監督の思いつきを膨らませて映画化しただけのような気もするし…意味不明なストーリーに違いはないけど、この奇妙な設定とシュールな世界観がクセになっちゃう不思議な作品。