ゴン吉

地獄への逆襲のゴン吉のレビュー・感想・評価

地獄への逆襲(1940年製作の映画)
4.0
西部開拓時代に実在した列車強盗ジェシー・ジェームズの半生を描いた「地獄への道」の続編。

”賞金首5000ドルの列車強盗 ジェームズ兄弟” 
フランク・ジェームズ(ヘンリー・フォンダ)は、弟ジェシーと共に悪戯なミッドランド鉄道に対して制裁の為に列車強盗を繰り返していた。
足を洗おうとしたジェシーが強盗仲間のフォード兄弟の裏切りに会い、背後から撃たれて殺されてしまう。
フランクは裁判によるフォード兄弟の極刑を期待したが、恩赦により無罪放免となる。
フォード兄弟への復讐を決心し、その資金を調達するために弟分のクレムとともに鉄道会社の従業員の給料を強奪するが、クレムが誤って警備員を射殺してしまう。
その後、フォード兄弟を追ってデンバーにやって来るが、そこで女性新聞記者の卵と知り合う。
フォード兄弟の弟には復讐を果たすが、兄には逃げられてしまう。
そんな折、フランクの使用人の黒人ピンキーが鉄道会社への強盗殺人犯として捕まり、裁判により冤罪にもかかわらず死刑判決が下される。
死刑執行日が迫る中、フランクはピンキー救出とフォード兄への復讐の二者択一を迫られることになる。
果たしてフランクがとった行動は?

黒人奴隷を容認していた南部を舞台に、黒人使用人の命と弟の仇討ちの選択を迫られるフランクの葛藤に注目です。
後半は裁判での法廷シーンがメイン舞台で、裁判での喚問や陪審員による判決が見どころです。
人種差別、鉄道会社の横暴、陪審員制度、南軍帰還兵など当時の社会問題も描いており見応えがありました。
「デンバーは美しい土地だ 山から昇る太陽を見るのはさぞ格別だろうな 俺はデンバーが好きだ!」 

BS TVで鑑賞
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