chiyo

肉体の学校のchiyoのレビュー・感想・評価

肉体の学校(1965年製作の映画)
4.0
2021/11/6
妙子演じる岸田今日子のマダム然とした上品さ、千吉演じる山崎努の野性味溢れる荒々しさ、どちらも魅力的で二人ともがハマリ役。特に前者は、湧き上がる嫉妬心と自制心、それを隠す凛とした佇まいが本当に素敵。が、時には涙を流して心境を吐露する姿も見せ、人生経験豊富な大人の女性の顔を捨てたりも。そんなところが妙に人間らしく、逆に妙子に好感が持てた。そして、二転三転する妙子と千吉の力関係も見もので、ラストで全てを吹っ切った妙子の清々しいこと。対する千吉は、妙子に乞う姿があまりに情けない。スタイリッシュな映像も印象的で、若干のくどさはあるものの、本作には合っていたと思う。それにしても、岸田今日子がなかなかの巨乳で、とにかく色っぽい。
chiyo

chiyo