クリーム

王の男のクリームのレビュー・感想・評価

王の男(2006年製作の映画)
3.5
15世紀に実在した暴君·燕山君(えんざんくん)をモデルにした映画。韓国の時代モノは初めて観ました。歴史を理解していた方が楽しめる作品だと思います。とりあえず、最後まで観れた。感想は、えっと、普通。
16世紀初頭、地方の旅芸人一座の花形チャンセンと女形のコンギルは、一座を抜け漢陽へ向かう。彼らはそこで宮廷をからかった芝居をして民衆の心を掴んだ。だがある日、王の重臣に宮廷で芸を披露し、王が笑わなければ死刑だと言い渡されるのだった。



ネタバレ↓
好きな方は読まないでね。



やっぱり、韓国アレルギーかも知れない。皆さまの、様に話が素直に入って来ない。ストーリーも『さらば我が愛』を真似た?感じだし…。芸のレベルは全く違って、こちらはただの旅芸人レベル。
イ·ジュンギ演じるコンギルの女性よりも女性らしい仕草や表情に心奪われる人も多いらしい。が、私にはミッチー(及川光博)にしか見えなかった。
それよりも燕山君役の俳優さんの怒りに狂う姿や孤独を打ち明ける弱々しい姿の演技の方が良かった。
BLっぽいってなってたけど、BLには、見えなかったなあ。解りにくい。
王は寂しい男で、コンギルは王の心を知って、彼をほっとけなかった。王はちょっとアホっぽいと言うか子供っぽくて、世にも珍しい綺麗な男と遊んでみたかっただけ。幼少期からの満たされない思いや母への思いとかで、未成熟な人なのだろう。皇太后に母を毒殺されたり、気の毒っちゃあ、気の毒な人。
クァンテとコンギルも芸人として尊敬し合い、相方として愛していたのだと思う。クァンテは、ちょっとだけ恋心もあったのかな?顔の傷も目を焼かれた事も必死にコンギルを庇った結果だった。
2人は、ラストの芸を存分楽しみ、旅立ったのだろう。芸に取り憑かれた2人の幕切れは、悪くなかったけど…。面白くはなかったなあ。
で、最後のシーンだが、王とノクスは、どうなったのか?
1506年9月2日に宮廷クーデターがあり、燕山君が失脚し王座を追われたのがラストシーンなのだそうです。その後、江華島に流されたとか。そして、ノクスは「朝鮮三大悪女」のひとりチャ・ノクスの事で斬首刑になったそうです。
歴史を知らない私が悪いけど、説明不足で解らないわ。色々、解りにくい作品だった。
あの瓢箪を使った下ネタも別に面白くなかったんだよね。はぁ、やっぱり合わないのかもなぁ。
面白いと思えないんだよな。
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