JG

71フラグメンツのJGのレビュー・感想・評価

71フラグメンツ(1994年製作の映画)
3.3
【Cの助とJ太郎】其の六

其の六は「セブンス・コンチネント」に引き続きCの助select作品
ミヒャエル・ハネケたんの『感情の氷河化』三部作の三作目
なかなか二作目が貸してもらえなくて先にコチラを鑑賞🎥

1993年12月23日のXmas直前
ウィーンの銀行で19歳のマキシミリアン・Bの無差別な銃乱射により3人が死亡、本人もその直後に頭を撃ち抜いて自殺したという事件を映画化

◆大学でパズルゲームと卓球に没頭する、一見普通のマキシミリアン
◆トラックに潜んでオーストリアに密入国したホームレスの少年を引き取る事にした裕福な夫婦
◆家庭事情が冷え切っている銀行の警備員
◆一人暮らしをしている孤独な老紳士の娘で銀行で受付をしているオバはん

この加害者と犠牲者の事件前約2ヶ月間の日常を淡々と71の断片(フラグメント)で描いていくという作品

そしてそのXデーに同じ時間、同じ場所で出くわす事になる…

犯行の動機は些細な事の様に描かれていたが、そこに至るまでの日常でのストレスが積み重なっていた模様🤢
にしても不条理すぎるだろ😤

それぞれのシーンが画像暗転によって不規則に切り替わっていき、ちょいちょい挟まれる国際紛争、テロ、虐殺、マイケル・ジャクソンの児童虐待事件等の暗くて重いリアルニュースにどんどん不安にされられていく😩

三部作のテーマは『コミュニケーションの不可能性』だと、哲学的で小難しい事を言うハネケたん😲
『人は会話する、だが伝わらない』
『関係性が近ければ近いほど遠い』
このメッセージは受け止められたけど、細かな部分までは腹落ち出来なかったかなぁ😩
相変わらず、感情表現せずに事実だけを映していくという手法は斬新だったけど、
何かハマりきらなかった作品でした😞

Cの助はどうだったかな🤔
三部作残り一つは期待出来そう👍
JG

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