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ぼくのバラ色の人生のmoonのネタバレレビュー・内容・結末

ぼくのバラ色の人生(1997年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

大人になれば気持ちを隠して、いかにも「LGBTに理解あります」風に振る舞える。 しかし子供は残酷だ。 感じたまま思ったままを行動に移し、言葉にしてしまう。 そんな子供時代の周りからの差別・嘲笑を本人がどう受け止め、乗り越えていくのかを上手く描いていると思った。 印象的だったのが、招待されていないパーティーにスカートを履いて行ったシーン。 まさに大人たちの偽善の対応が上手く描かれている。 そしてその後から母親が突然リュドヴィックに冷たくなってしまう。 母親さえも偽善の心で接していたということだ。 両親の葛藤や心情の変化もとても上手に描かれていると思った。 最近はLGBTという言葉も一般的になり、身近な存在になってきた。 だがもし自分の子供がそうだったらと思うと私もこの母親のような心情や対応になってしまうのだろうか。 LGBTに対して本当に差別や偏見がないと言えるのか、自分自身の価値観を痛感させられた映画だった。
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