はま

ビューティフルメモリーのはまのレビュー・感想・評価

ビューティフルメモリー(2005年製作の映画)
3.4
☆ロバート・カーライル
妻を亡くし1人パン屋を営むフランクは、道すがら交通事故に遭い瀕死のスティーブと出会う。彼がフランクに託したのは、今夜40年来に女性と会う約束を代わりに行ってきてほしいということ。そうしてフランクが訪れたのはダンス教室だった。

とても静かな雰囲気で、大人の恋愛というか気持ちの変化を美しく描いてる作品だと思った。すごく綺麗で好き。
ただダンスに出会って心開く主人公のお話って訳じゃなくて、スティーブの過去の話とフランクの現在が交互に差し込まれて、それがなんともリンクしている。少年スティーブの場面はピュアな子供の気持ち、フランクの場面では子供では分からない大人の壁を表してる。
調べてみたらどうやら少年スティーブの映像は監督が昔作った短編らしく、今作はそれを長編に作り直したもの。しかし少々スティーブの各シーンが長くてダレるところがあるのでもうちょっとフランクメインでいってくれればなぁと思った。

最初にダンス教室に訪れたフランクは余りにも落ち込みすぎて、最初は彼の気持ちが理解できなかったんだけど、途中途中で差し込まれるスティーブのお話を見終われば時系列的に納得できた。なんだかフランクは感受性が強いんだなぁ(笑)ダンスで心の闇を追い払える!って言われて、でも本当にやってしまうんだから可愛い主人公だ。
ロバート・カーライルの大人なかっこよさ。本当に素敵だった〜〜
はま

はま