puppypero

黙して契れのpuppyperoのレビュー・感想・評価

黙して契れ(2010年製作の映画)
2.5
・女の子の話、ベネズエラの治安感の説明と主人公の優し"げ"な印象付けの役割しかなくて、取ってつけた感じがすごい。しかも、主人公も極めて無責任な論理であの子に中絶を止めさせるし、「耳あたりの良いこと言うけど結局こいつなんにもしてねーじゃん」としか思えない。
あの子が引っ越すことになったのもそのせいでしょ?訳の分からない振り回され方をした上でのあの甘噛みラストシーン?不誠実。

・ゴールキーパーの子も掘り下げ不足すぎると思う。兄が手潰されるシーンで主人公を押さえつけてる場面とか、いくらでも深堀りようがあるのにまともに顔すら映してない。
あの子がただのサイテー野郎にしか(途中からは)見えないので、「誰も悪気はないのに事態が悪い方にしか転がっていかない、スラムという環境による閉塞感」もボヤケてる。途中まではその方向っぽく進んでたのに、中盤から主人公以外の心理描写をサボり過ぎでは。
puppypero

puppypero