しろくろテレビ

南の風 瑞枝の巻のしろくろテレビのレビュー・感想・評価

南の風 瑞枝の巻(1942年製作の映画)
3.2
獅子文六先生の軽い通俗小説を戦時中によく映画化したなぁ。
監督吉村公三郎、助監督に木下惠介がいる。
文六先生の本は強い女性がいます。高峰三枝子は自転車に乗り、ちょっと男っぽいさっぱりとしたお嬢さん。佐分利との結婚話からすっかり女になる。けど、芯はしっかりしている。
ボンボン佐分利が妙な宗教がらみの話にふらふらとのってしまうところも軽い。斎藤達雄の名演が笑える光る。
長台詞の長回しに俳優の皆さんは大変だったでしょう。フィルムの節約もあったのかな?
続きが楽しみ。