まつこ

天使といた夏のまつこのレビュー・感想・評価

天使といた夏(2000年製作の映画)
4.0
夏の満月が起こすマジック。
年の離れた友人が遺した謎を解いた時、少年は生きることの素晴らしさを見出す。

色々思うところもありますが、素直に心あたたまる作品だと思います。

ボウイの演じたライスさんがすごく素敵な紳士なんです。物静かだけど優しくて、囁く声が心地よくって。彼がもうこの世にいないことを思うと余計にセリフが切なく響く。

「長く生きるよりも人生で何をしたかが大事なんだ。」と語ってみたり、「嫌いってことは理解が足りないんだ。知ればいいところが見つかるはずだ。」と諭してみたり。

普通のようで普通でない役は彼だからまたピタッとハマって違和感がない。さすがだな。

病気を抱えた少年が葛藤しながらも「善き男」へと成長する慈悲に満ち溢れた作品。

ボウイ好きにはたまらないんじゃないかな。出番が多いわけではないのですがキーパーソンなので素敵な役どころではあります。

〝よくできたね〟って彼に褒められた時、涙が溢れた。
まつこ

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