ジャイロ

堕ちた天使のジャイロのレビュー・感想・評価

堕ちた天使(1945年製作の映画)
4.0
ダナ・アンドリュース、この割れたアゴ、どこかで…

『我等の生涯の最良の日』に出てた!!間違いない。今回はまた随分と胡散臭い役だなあ。

そんなダナ・アンドリュースが小さな町の酒場のウェイトレスに惚れ込んでしまいます。佇まいからして魅力的なこの女性はリンダ・ダーネル。あれだ『三人の妻への手紙』の人だ。

アリス・フェイは、どことなくキーファー・サザーランドの匂いがする顔立ちですね。似てる…よね?あれ?似てない?

その口説き文句がもうね胡散臭いのなんのって

なんでこんな詐欺師の手口をじっくりと見せられてるんだろうか。嗚呼、男女の会話がちっともグッとこない。失敗したかな?う~ん…

と思った矢先の家政婦はミタ

予想だにしない急展開

キタキタキタキターーーー!!

俄然面白くなってくる

でもどうせ犯人はこの人なんでしょう?そう思って観てました(ぜんぜん違いました)。


「我らは天使として生を受け

空のこちら側へ天国を探しに来た

でも一人で突っ走る者は 暗闇の中で迷い

墜ちた天使を救えるのは真の愛だけ

楽園にたどり着くのは 結ばれた二人だけ」


人が人を好きになるのに理由なんかいらない。そして必ずしもお互いを好きになるとは限らない。せつない。なんだこの切なさは…。女の涙には誰も勝てないな。男だって、涙を流さずに泣いてるんだぜ?せつない(´;ω;`)

予想を裏切る終盤の展開に驚かされました。クライマックスの攻防。くぅ、しびれる。そうきたかあ…。プレミンジャーさんって騙しの天才なのか?

フィルムノワールが楽しい。ファムファタールは健在でしたね。

後味も善し

いやあ面白かった