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新ポリス・ストーリーのmatchypotterのレビュー・感想・評価

新ポリス・ストーリー(1993年製作の映画)
3.4
《ご長寿の映画》Part.Ⅲ、Vol.13。

『ポリス•ストーリー』シリーズ第4弾。

香港の映画って声を後で当て直してることが多い。このシリーズも例外なくそう。
だけど、前作3はミシェルヨーも出てきてスケールも格段にアップしたからか、音声はそのままになった。

でも、今回の4はまた当て直してる。これ、なんでなんだろう。予算とか撮影チームの主義なのか、技術なのか、設備の問題なのか。

どうしても当て直すとちょっと口とセリフがズレたり、中国語ならではの抑揚も相まってシリアスでも妙に淡々と感高くなって表情と感情とセリフのトーンに温度差を感じてしまう。

そこが気になると言えば気になるけど、別に本作だけではなくずっと気になるけど、これが香港映画のならではというか、らしさというか。
とは言え、日本語吹き替えを観てると思えばそこは大したことではない。

むしろ本作は“新”ポリスストーリー、に。そっちが気になる。
“新”というだけあって色々リニューアルしている。

もはやあの“警察署”から始まった破茶滅茶刑事のかジャッキーが描く『ポリス•ストーリー』。

前作までの1、2、3でしっかり飛躍した本シリーズ。
とくに前作はハリウッドても通用するスケールに成長したとも言えなくもない。

しかし、本作は“新”。そういう意味で、色々仕切り直しになってる感じ。
もはやジャッキーチェン以外はほぼほぼ刷新。
しかし、ジャッキーだけは変わらない美学。

今回も危ない“潜入捜査”すたいる。
またしても危険な犯罪組織の尻尾を掴むために体を張るジャッキー。

しかし、少しドラマ性やサスペンス色に舵を切っているので、これまでの代表的なスタントやアクションを期待して観ると少し物足りない感は否めない。

ただ、どこまでいっても何がはじまって何が起ころうとも変わらないジャッキーイズム。
警察では追いきれない法の抜け穴や裏稼業で至福を肥やすやつらに粛清を下す、、、ほぼほぼ1人で。スゴい。さすが。

大切でベストマッチな彼女はいない。
何となく前作の3からの流れはほぼない。さすが“新”。仕切り直した。

ここからはこういう感じなのかな。
歴史を紡いできてはいるけど、続編ではない的な。
これはこれで寂しいような気もするし、解き放たれたような気もするし、先が気になる。

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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
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別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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