マツモトタクシー

東京のえくぼのマツモトタクシーのレビュー・感想・評価

東京のえくぼ(1952年製作の映画)
4.1
「人間魚雷回天」「連合艦隊」等の松林宗恵 監督作品


河上伸子(丹阿弥谷津子)は紀の國屋物産の入社試験に行く途中のバスでスリに財布をすられる
いち早く気がついた彼女は自分の傍らに立ってニヤニヤ笑っていたロイド眼鏡に口ひげの男がてっきりスリだと思って警察へ突き出した
その時立ち会った婦人警官は伸子の親友京子(高峰秀子)だった

伸子はその後、入社試験を受けて、みごとに難関をパスし紀の國屋物産の社長秘書に採用されたが、その社長がその日から失踪して行方不明という騒ぎになった

翌日その新聞記事を見て驚いたのは伸子と京子であった
昨日伸子が突き出したスリがその社長である紀伊国屋文太郎(上原謙)だったのだ。。






以下ネタバレ


一流企業の御曹司でお坊ちゃんの社長と秘書に採用された下町のチャキチャキ娘とのロマンス・コメディ

当時のアスファルトに覆われていなかったり信号機の無い東京の様子が新鮮
渋谷に有ったと聞いていたゴンドラの稼働する様子も見れた😀


伸子の両親が柳家 金語楼、清川虹子
幼馴染みの婦警に高峰秀子、同僚警官に小林桂樹

判子を押すだけが仕事に嫌気がさして無気力な社長に自主性を取り戻させようと奮闘する秘書、失踪したことにして自宅に匿う
お坊ちゃんと下町の家族達のふれあいが微笑ましい☺️

やはり邦画にキスシーンは無い方がいい
この作品も肩により掛かるだけ😀
ラストは社長が辞令が引き出しに入っているという
開けると用紙に社内辞令で妻に任命するという1文が😁
了承する伸子は判子の代わりに口紅で返してED💋