おぎゃあ

ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実のおぎゃあのレビュー・感想・評価

3.5
1972年のミュンヘンオリンピック事件を扱った1999年製作のドキュメンタリー。
・オープニングクレジットによるとナレーターはマイケル・ダグラス。
・ナチス・ドイツのプロパガンダ色が強い1936年のベルリンオリンピックの映像も少しあった。はしゃぐヒトラー。
・2005年公開のスピルバーグの「ミュンヘン」は、事件とその後の報復について、主にイスラエルのモサド目線で描かれている印象が強いが、この映画では、冒頭から当時の事件に直接関わったパレスチナ武装組織の唯一の生き残りであるジャマール・アル・ガーシーのインタビューから始まるあたりが興味深い。
・スピルバーグの「ミュンヘン」にも登場する、当時のイスラエルのゴルダ・メイア女性首相の映像もあり。
・事件後にパレスチナ武装組織3名を解放したルフトハンザドイツ航空615便事件の疑惑にも触れており、リビアで英雄視される当時のパレスチナ武装組織3名のインタビュー映像もある(映画「ミュンヘン」でもこのシーンがある)
・ドイツはテロ対策にぬかりのないイメージがあったが、この時代はダメダメで、お粗末っぷりがよく描かれている(この事件後にドイツは対テロ特殊部隊を創設することになる)
・ホロコーストを実行したドイツで行われたミュンヘンオリンピックにイスラエルが出場する意味や、全世界が注目するオリンピックで、イスラエル人をターゲットにしたテロを起こすパレスチナ側の意味なども考えさせられた。
・挿入曲にはLed ZeppelinやDeep Pupleなどの曲が使われていた。
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