らんらん

高原の月のらんらんのレビュー・感想・評価

高原の月(1942年製作の映画)
3.5
挿入歌を歌ってるし高峰三枝子の主演だろうと思ってたら違った
祖父坂本武とその孫の少年が中心となる映画です

【あらすじ】
山奥に住む祖父(坂本武)を訪ねて姉弟(高峰三枝子、大塚正義)がやって来る
高峰三枝子は教師になるため学校に通っている
両親はというと父親は南洋で軍務中、母親は帰国する途中の船で病死
というわけで、まだ年少の弟は祖父と二人っきりで暮らすことに、、、

【感想】
なんか、アルプスの少女ハイジみたいだなぁって
かつてのお祖父さんは一人暮らしの孤独からか頑固爺で、周囲からは煙たがられていたんだけど
孫の少年と暮らすようになってからは周りが驚くぐらい丸くなっていくの

少年の方も最初に姉と別れる時は一緒に連れて行ってと泣いていたのが
再会してみるとすっかりおじいちゃん子、姉が迎えにきたのにまた一人になるお祖父さんを思って山に残るの

あとはハイジでいうペーターのようなお祖父さんの相棒みたいな感じで羊飼いの青年が登場するし、ヨーゼフ的ポジションで犬も登場してくる
ブランコのシーンなんかまさにハイジ

ですが、ここは日本で時代は戦時
終盤父の戦死の知らせが届く、母も亡くしたばかりの少年に伝えるのは忍びないと言う祖父や姉
2人は父親がわり母親代わりに少年を立派な男に育てようと決意するのです

お祖父さんもつらいねー、孫だからこそかわいいで甘やかしてられるけど
いざ両親ともにいなくなっちゃったらそういうわけにはいかない責任があるもんね
そんな思いがラストの高原の月に向かっての詩吟なのかな(解釈間違ってたらスイマセン)
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