みおこし

ミッドナイトのみおこしのレビュー・感想・評価

ミッドナイト(1939年製作の映画)
3.4
モンテカルロのカジノでぼろ負けした女性イヴは、途方に暮れてパリにやってくる。歌手としての働き口を探すもなかなか見つからず、タクシー運転手のチェズニーに助けてもらうが、ひょんなことから金持ちのパーティーに紛れ込んでしまい…。

クローデット・コルベールのコケティッシュな魅力がさく裂した1本。ワイルダー作品のミューズの一人だったシャーリー・マクレーンを彷彿とさせる、明るくお茶目な彼女があれよあれよと言う間に貴族たちのトラブルに巻き込まれていく様子をユーモアたっぷりに描いています。
ウィーンから亡命してきたばかりのビリー・ワイルダーが脚本を手掛けており、監督作ではないものの、矢継ぎ早に展開される登場人物たちの会話劇はまさにワイルダー節炸裂でした。

『コクーン』のおじいちゃんのイメージが強いドン・アメチー、若い頃の美男子っぷりがすごい。他にもジョン・バリモアやメアリー・アスターなどクラシック映画黎明期を支えた渋い役者さんが出演。ゴシップ・コラムニストとして絶大な権力を持ち、赤狩りが吹き荒れるハリウッドでダルトン・トランボと真っ向から対立したヘッダ・ホッパーも女優として出ていてびっくり。
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