ペコリンゴ

フランケンシュタインと狼男のペコリンゴのレビュー・感想・評価

3.6
記録。
ロン・チェイニー.Jrの狼男は当然として、ベラ・ルゴシがフランケンの怪物とな!?

ボリス・カーロフの3部作後、チェイニー.Jrが怪物を演じた「フランケンシュタインの幽霊」をスキップしての本作鑑賞。
なので「幽霊」で何があったかは分かんないけど、かつて蹴った怪物役をルゴシが演じてるなんて胸熱。なんかカーロフより特殊メイクマシマシな気がするのは気のせいか…?

そんな本作、もうMCUやDCEUなんかより全然昔のシェアード・ユニバースと言っても良さそう。

蘇ってしまった狼男ことローレンス・タルボット。変化前はの彼は人間そのものであるため、いち人間としての自我から、呪われた自身の運命を悲観し死を求め彷徨う。

一方、タルボットによって氷漬けの眠りから復活させられた怪物。本作は狼男主体なので目立つ描写は無いが、元来の彼は希薄な自我の中ただただ孤独を強いられる。

いやぁ、本当コイツらなんて悲しいんだ…(涙)

80年近く前のモノクロ作品だけど、タルボットが怪物と共に脱走するシーンや、クライマックスの迫力は今観ても出色の仕上がり。予算掛かってたんだろうなぁ。良い時代ですなぁ。