Jeffrey

天使たちが失墜するときのJeffreyのレビュー・感想・評価

天使たちが失墜するとき(1959年製作の映画)
2.0
「天使たちが失墜するとき」

本作は1959年にポーランドでロマン・ポランスキーが監督した21分のパートカラーのスタンダード短編映画で、今回購入したDVDの中では1番尺が長い映画であった。公衆トイレの受付をしている老女。彼女は若い頃に戦争で恋人を失っていた。戦場で爆撃を受けてなくなっていく若者たちの姿など、彼女の目には様々な思いが過ぎる。客が用を足して、使用料を渡しても、彼女は身動きもしない。そんな彼女のもとに、トイレの天窓を突き抜けて落ちてきたのはなんと天使の姿をしたかつての恋人だったと言う話で、ウーチの最終年の卒業制作として作られた作品である。トイレの受付をしている老女が見た不思議な光景についての新聞記事をもとにポランスキーがシナリオを書き上げ、老女役を演じたのは特殊メイクをした監督本人であるそうだ。カラー映像の空想シーンで自身の若かりし頃として登場する女性は当時の妻で離婚後バルバラ・ラスとして「二十歳の恋」のワイダ編、ファスビンダーの文芸大作「エフィ・ブリースト」などで活躍することになるクヴィァトコフスキである。
Jeffrey

Jeffrey