みおこし

ムーンライト・ベイのみおこしのレビュー・感想・評価

ムーンライト・ベイ(1951年製作の映画)
3.5
ドリス・デイ主演なのでてっきりミュージカルだと思ったら、ミュージカル風青春ラブコメディでした(笑)。

1910年代のアメリカ。銀行家の父とその家族がとある街に越してくる。長女のマージョリーは野球が得意のおてんば娘。両親はそんな彼女が早くおしとやかで落ち着きのある女性になってほしいと望んでいるが、ある日向かいに住んでいる青年ウィリアムとひょんなことから恋に落ち...。

まさにドリス・デイにしかできないハマり役!おてんば娘から突然女性らしくなっていく姿がとにかく可愛いです。正直なところ正統派の美人さんと言うよりはひょうきんでお茶目な印象だし、何より本業は歌手。当時の女優さんの中では抜群に個性的な魅力を放っているからこそ
人気を博したんだなと!そしてやっぱりあの美声は反則です!(笑)

相手役の俳優さん、知らない方だったのですがラガーマン風のちょっとがっしりした体格と子供っぽい笑顔が今の時代でも人気を博しそうな素敵な方でした。

ウィリアムとマージョリーの恋を中心に、第一次世界大戦前の古き良き時代を描いたホームドラマという感じで楽しめました。
唯一の難点が、マージョリーの弟のウェスリーという男の子のストーリーも作品の大きな割合を占めているのですが、もうこの子が言葉選ばずに言うといわゆる「悪ガキ」という言葉がぴったりな悪童で、1ミリも共感できませんでした(爆)。マージョリーの恋路をことごとく邪魔するし、お父さんにも恥かけまくり。全体的にのほほんとした可愛らしいお話だったのに、このウェスリーのせいでだいぶ崩された気がして残念きわまりないです...。お皿ガッシャーンのシーンはもう壮絶にイライラしました(笑)。

細かいところで言うならば、『天使にラブ・ソングを...』シリーズで、シスター・ラザラスを演じたメアリー・ウィックスの若き日がたっぷり堪能できます!(笑)
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