泣いた。もう後半はずーっとティッシュで鼻かみながら観てた。
主人公のオーヴェ、イントロでは偏屈で口やかましい嫌な印象のじーさんだったのに、最後180度変わって最高に愛すべきじーさんになった。ちょっとツンデレなだけで、本当は心根の優しいスーパーヒーローだ。
「グラン・トリノ」、「わたしは、ダニエル・ブレイク」とかもそうだけど、ハートフルなじーさんが活躍する話にめっぽう弱い。
偏屈じいさんが新たな隣人との交流で人間的に成長する…ふーん「グラン・トリノ」みたいな話かね、とたかを括って観てたけど、途中からじいさんの少年時代からの過去を掘り下げていって、あら、この人こんな豊かな歴史を持った人物なんだ…と知ってからは感情移入が止まらない。
近隣住民も皆素敵。特に隣人のパルヴァネ、口うるさいオーヴェになんやかんやと用事を持ちかけてたのはちゃんと理由があったんだね。一言だけだけど、とてもジーンとくるシーンでした。
登場シーンは少ないけどルネも良い。
物言わず動きもしない彼が関わるエピソードはどれも要所要所で印象的で、とても重要なキャラ。ホース掴むところグッときたな。
そして奥さんのソーニャ素敵美人すぎる。そりゃ毎日電車に乗って探しちゃうよ。
食事に誘った時の若オーヴェもめちゃイケメン。
お似合いの美男美女夫婦。
全体を通して、どれだけ奥さんを愛してたかってのが伝わる映画です。
エンディング曲もオシャレで良かった。“En Stund På Jorden” という曲です。
一つ思ったのは、オーヴェ59歳にしては老けすぎじゃないか??74歳くらいかと思った…。