ポケ文太郎

男たちのポケ文太郎のレビュー・感想・評価

男たち(1950年製作の映画)
3.6
1950年 アメリカ🇺🇸

フレッド・ジンネマン監督作
負傷した戦争帰還兵たちの苦悩を描いたドラマ

主演のマーロン・ブランドの映画デビュー作でもあります🎬

第二次世界大戦中、狙撃手に背中を撃たれ半身不随となった青年
軍の病院に入院し社会復帰に向けてリハビリをするのですが…

冒頭のから医師が患者の家族に「下半身不随」の具体的な症例や対処法、障害者への向き合い方などをかなり詳しく説明して、ちょっと驚きました

歩ける見込みがないと分かり希望を見出せない青年
同室も仲間たちも同じような障害者があり、そして各々問題を抱えています

青年には幼なじみの恋人がいますが、自身の障害のせいで前進できず…でも恋人は結婚を望んでいます

国の為に戦いそして負傷したのに世間からは白い目で見られる
この辺は今も変わっていませんね

負傷して帰還した兵士たちは「その後」がドキュメンタリーぽく、そしてちょっと教育映画ぽく撮られた本作
ドラマとしての面白さや深みはイマイチなんですが、ここまでハッキリ描くのって、当時は重要な事だったのかも知れませんね

難をいえば主人公の恋人の描き方がかなり雑すぎて残念!

とはいえ「障害を負った退役軍人に対する人々の意識を変えた作品」として評価されているようで、いろんな意味で面白く興味深い作品でした!
ポケ文太郎

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