ドルフィンキック

シーズ・レインのドルフィンキックのレビュー・感想・評価

シーズ・レイン(1993年製作の映画)
5.0
映画館で、「薄れゆく記憶のなかで」を観て、感動して、その翌年、「薄れゆく記憶のなかで」に主演した菊池麻衣子さんが出演(脇役)されている青春映画が劇場公開されると聞いて、当時、映画館に、観に行きました。

主人公の二人と菊池麻衣子さんによる三角関係の行方以外は、これと言って、物語に、大きなサプライズや捻りがないので、あっと驚くような、感動はないので、若干物足りなさはあるのですが、その代り、映像や音楽が素敵で、ロマンティックなシーン満載なので、結構、楽しめました♪
特に、主役の染谷俊さんがパーティー会場で、ピアノを弾きながら、劇中歌「同じ空を見てた」を歌うシーンは、グッと来ます。エンディングで流れた、主題歌の大江千里さんの「砂の城」も、映画のイメージにピッタリとマッチした素敵な曲だと思います。ただ、欲を言えば、主人公の少年が、友達以上恋人未満を貫いて、少し恋愛に対して、優柔不断かな?とイライラしてしまいました(笑)。なので、もう少し、積極性がほしかったですね。
ただ、震災前の美しい神戸を舞台にした作品なので、とても貴重な作品だと思います。