チェコのホラー。吸血スポーツカーの話。
運転手の足の毛細血管から血を吸う(らしい)。
というのも、肝心の吸血スポーツカーの実体が一向にはっきりせず、もはや存在するかどうかも定かではないままに物語が展開していくからで、それゆえに僕は恐怖よりも変な不安や宙ぶらりんを感じながら観ていた。
監督のユライ・ヘルツはヤン・シュヴァンクマイエルとも仲が良いらしい。
シュヴァンクマイエルの初期短篇も劇中に使用されており、しかもこの『ブラッディ・フリーウェイ』の主演はイジー・メンツェルというこれまた有名なチェコの監督なので、意外にすごいコラボレーションなのだ。
全く怖くないのだけど、多分なかなか忘れられない映画になる。
DVDタイトルは『高速ヴァンパイア』。