芹沢由紀子

エンティティー/霊体の芹沢由紀子のレビュー・感想・評価

エンティティー/霊体(1982年製作の映画)
4.0
これねえ、見てる人が少ないけど、圧倒的に怖くて面白い名作なんですよ!
むかし学生の時にテレビで見て、
「おいおいまじかよ?実話かよ、ウソだろ」とおののき、大人になって再度鑑賞して、自分が主人公の年齢と近くなればなるほど恐ろしさが増した作品なんですよ。
だって、霊(もと夫)にレイプされ続けるって話なんですよ?!

以下ネタバレ注意!~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

それを誰に訴えても信じてもらえなくて、「あんたの妄想」とか「思春期の15歳の息子の仕業」とか言われ(息子だって母を救いたい)ついに、科学者に縋りつくんだけど、大きな実験室の中で、夜を過ごし、実際に密室で彼女が何かにレイプされるのを見るまで誰も信じない。

やっと信じてくれた人が、実体があるものにレイプされるんだから、その実体は捕縛できるはずと確信して、捕縛を試みるという、前半も後半もすさまじい筋!
そんでラストもなんだか救われないという衝撃の結末で・・・・
不条理映画よりよっぽど不条理!

しかもこれが実話だというから、どんだけ嫁とやりたかったDV男だったんだこの霊は!驚きを隠せない。

この当時にしては「インビジブル」の透明人間も真っ青な撮影技術がすごい。
たぶんいつかまた見たいけど、後味ものすごく悪くなるので見るのに勇気が必要と思うと気が進まない。でもまた見たい。
芹沢由紀子

芹沢由紀子