ほしの

エンティティー/霊体のほしののレビュー・感想・評価

エンティティー/霊体(1982年製作の映画)
4.8
これは掘り出し物。傑作だと思う。
霊体?エンティティ? なんかようわからん見えないやつに女がレイプされる話。

初めは、男社会での抑圧される女という構造をホラーで反映させてくるのかなとか、性的トラウマかなとかまあそんな手堅いところのホラーと思っていた。そう思わせるような経済的な背景や、男ばかりの医者に囲まれるとかいうシーンは確かにある。

でも、そんなことをぶっ飛ばすほどに粗暴なエンティティの荒れ狂いっぷり。人間には目でも、科学でも、オカルトでも、捉えられない何かを映そうとしているように思った。

シンプルに、暴れるエンティティの威力やいやらしさ、ねちっこさに驚く。エンティティに関わる人たちも様々な思惑がある人ばかりとても楽しい。主演女優の頑張りもすごい。

よくこんな変な映画作ったね。とても良かった。
そういえば、神父的な存在に解決を頼まないのも珍しいかも
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