ビクトリア朝時代の英国インド統治時の物語。
RRRもそうだけれども、悪役イギリス人のキャラクター作りが巧い(笑)。
英国人女性の立ち位置もRRRは参考にしたのだろうか。
帝国主義、英国への抵抗をスポーツを通じて描いたところがポイント。
スポーツは、宗教、カーストを超え、組織を一つとし、そのサポーターを含めるととんでもない力を発揮する。愛と思いやりも育む場となる。実は、今のインドにも必要なこと。
また、グローバル軸でも、スポーツが普遍的に持つ魅力がモチーフになっているところは強い。
インド映画にしては、分かり易く?クリケットもそのシーンに多くが割かれ、ルールが分からなくとも問題ない。
このあたりは、国際的なヒット(アカデミー賞外国語作品賞にノミネート)を意識したAamir Khanの意図なのだろうか。(インド映画通にはストーリーが比較的シンプルなので冗長的に思えるところもあるのだが…)
これは実話ではないと思うが、これが実話で、これが理由でインドにクリケットが広がった、というストーリーがあると面白いと思った。
A. R. Rahmanの音楽もインド映画音楽の王道らしく良いです。