爆裂BOX

アラクニッドの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

アラクニッド(2001年製作の映画)
3.1
大西洋上の孤島で謎の奇病が発生。女性パイロットのマーサは海兵隊員のヴァレンタインの依頼で調査隊を島に送るがエンジントラブルで墜落。何とか無事だっった一行だが、島で巨大クモに襲われる…というストーリー。
「ヒドゥン」のジャック・ショルダー監督による巨大クモが暴れるモンスターパニックです。製作でブライアン・ユズナも関わっています。
孤島に墜落したUFOの影響でクモが巨大化して島に棲む原住民や調査隊に襲い掛かりますが、どういう原理でそうなるのかはまるで説明されません。冒頭で墜落したUFOから低CGの半透明エイリアン登場しますが、速攻でクモに殺されますが、あのクモはいきなり巨大化したんじゃなくエイリアンと一緒に来たのかな?あのエイリアンも冒頭だけでそれっきり話の中で存在無視されてましたね。
その冒頭で島に不時着し、クモに襲われたパイロットの妹であるマーサは兄を探す為、その目的を隠して調査に同行しますがUFOの影響下エンジントラブルで島に不時着。責任者のレオン博士に責められたりしながら村を目指すも次々襲われていきます。肝心の巨大クモは後半まで登場しませんが、人の皮膚の中に潜り込み、口や目玉突き破って登場するダニやデカいナナフシみたいな虫などが登場します。後半登場する巨大クモも含めてアニマトロニクスで表現されているのは良いですね。ダニが皮膚突き破って登場するシーンは中々の気持ち悪さでした。
ただ、全編通してテンポが悪くて盛り上がりそうで盛り上がり切らなかったのは残念かな。ラストの戦いとかもあんまりテンション上がらなかった。
主人公のマーサはエンジントラブルで不時着したことを「パイロットのせい」と前半さんざん責められますが、この人も結構最初つっけんどんで自分勝手な所あるのであんまり感情移入できなかったな。銃の腕前は凄かったですが。海兵隊員ヴァレンタインはまともな人で皆まとめるのに苦労してましたが、繁みで物音がしただけで銃乱射しまくって無駄に弾ばらまくので軍人としては無能に見えました。責任者のレオン博士は常に嫌味行ってイラつかせるキャラでした。その助手のスサーナはお顔はイマイチだけど無駄に巨乳でしたね。同行する原住民の人たちは全員すぐ死ぬと思ったら一人だけ最後まで残ったのは意外でした。マーサもスサーナもタンクトップで常時行動する所は分かってますね。マーサ役は「ディセント」でジュノに刺された人ですね。
ラストの戦いも結局原住民の吹き矢で決着ついたようなものですね。あそこは兄の仇としてマーサにもっと頑張ってほしかったな。
ラストは素直に脱出して終わりでいいのにジャングル彷徨って投げっぱなしな感じで終わりましたね。
テンポ悪い所あるし目新しさもないですが、アニマトロニクス使ったクモなどの気持ち悪さは楽しめました。