青二歳

ジャングル大帝 勇気が未来をかえるの青二歳のレビュー・感想・評価

1.4
手塚治虫“ジャングル大帝”テレビスペシャル版…レオのキラキラお目めはどうしたものか。タレントを声優に起用してフォローもし難い。
何より内容がカルト宗教さながらの"人間は悪"観。登場人物みんな"自然に対して罪深い人間"。これ見て自虐観以外にどんな感想を抱けというのでしょうか。
主人公の少年のほか“良心的な人間”も登場するので、その言い訳要員に自己投影して「じ、自分は違うもん、(自然や動物に対して)傲慢な人間じゃないもん」と逃避する以外、“人間は悪”観に侵されるだけですね。要は“最後の少女イヴ”みたいなカルト宗教臭が凄まじいアニメ。
21世紀にもなって90年代のカルト宗教の手法をなぞってるなんて、ある意味笑えますが、これを公共の電波で流すとはそれこそ罪深い。テレビは何を考えてるんだ。

“人間は悪”で自己否定もいいですけど、それなら言い訳要員削ればいいのに。アメリカの黒人映画でよく見る良心的白人みたいな感じですね、不要。
あと国連推しが虚しい。国連ってそんな権限があるのか…
青二歳

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