matchypotter

ドラゴンボールZ 超戦士撃破!!勝つのはオレだのmatchypotterのレビュー・感想・評価

3.3
はい、来ました。
劇場版、連続ブロリー。
連続にして累計3回目のブロリー、登場。
こいつのカカロットへの執念、マジしつこい。

しかし、今回のブロリーはちょっと違う。ブロリーにしてブロリーにあらず。

あの前作で妙ないざこざを巻き起こしてた村の謎の祈祷師。
こいつが前回の戦いのどさくさに紛れてブロリーの血液を採取していた。

それを、ミスターサタンへの復讐に燃えるマッドサイエンティストに売りつけて、クローン的な人造兵器としてブロリーを蘇らせてしまう。

つまり、ブロリーのDNAから生まれた産物。
オリジナルのブロリーではない。
しかも、若干不完全な感じで出てきちゃうから、見た目がドロドロし始める。
まるでナウシカに出てきた巨神兵。

ただ、その液状化が何気に厄介。
その液自体が不純なもので、ブロリーを介して負のパワーみたいなのを纏って流れ出るもんだから、あたり一面飲み込まれて大惨事に。

この液体とブロリーの粘着質な執念の相性がベストマッチ状態。

一方、今回のこちらのフロントは少年のトランクスと悟天。
前回は、悟飯と悟空の後押しで何とか切り抜けた。その時はコテンパンにのされ、敗走気味だった少年トランクス。

今回は、前回の雪辱ブロリーとわかるや否や、悟天と共闘してリベンジに燃える。

この辺から、フロントがまた世代交代。
今回は象徴的にあからさまにトランクスと悟天オシ。

18号がズカズカ土足で上がり込むのに便乗してトランクスと悟天が暴れる設定。
だから、今回は割と若手の少数精鋭の感じ。
と、お守り役でクリリン。

親世代の、悟空、ベジータ、ピッコロはほぼ温存で、この若手2人で何とか切り抜ける。
ある意味、何度も戦いを重ねてきた敵方のブロリーの存在感が作品を盛り上げてる。

これまで悟空、悟飯が相対して倒してきたブロリー。
次世代の悟天とトランクスで立ち向かう。

ブロリーの執念、怨念が、地球勢のフロントメンバーの世代交代を襷リレーさせたという、歴史の1ページを感じる作品。
matchypotter

matchypotter