Jimmy

影を追う男のJimmyのレビュー・感想・評価

影を追う男(1945年製作の映画)
2.5
「エドワード・ドミトリク監督のノワール映画」というので期待したのだが、登場人物が多くて物語もやたらと込み入った内容で、「もうちょっとシンプルに出来なかったのか?」と思ってしまう映画だった。

妻を殺されたカナダ人飛行士は、妻を殺した犯人(ビシー政権の男)を探し回る話。
この飛行士(ディック・パウエル)はドイツ占領下のフランスでフランス人の妻と結婚したのだが、妻と暮らしたのは20日間で妻の顔も良く憶えていない…という「えっ、何それ?」的な展開。しかも、妻を殺した犯人の人相も分からないという分からないことだらけの状況で「最後には全部クリアになるのかな?」と思って観ていると、次から次へと様々な人物が出て来て段々と複雑になっていく。
そして、誰が信じられるのか?…が判らないほど、怪しい人物だらけ…。

ディック・パウエルが戦争の後遺症で、ときどき頭痛のようになるので「大丈夫か?」と思ったりする。
所々で良い場面は見られたものの、もっとスッキリした内容にして欲しかった気がする。
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