yukakobayashi

悲しみよこんにちはのyukakobayashiのレビュー・感想・評価

悲しみよこんにちは(1957年製作の映画)
3.8
私はファザコンだからすぐにピン、ときた。
父親を名前で呼んでいる。キスの挨拶も頬、じゃなくて唇を合わせている。本当の母親についての話が出て来ない。

父親の恋人と仲良く出来ちゃうことで娘の余裕、を見せ、結婚すると言われて初めて乱れる。良かった良かったと思いたいけど気に入らない。自分が1番だったはずなのに。ただの女です。継母になる、とかそういうのゼロ。自分の男をよその女に変えられる怒り。自分が霞んでしまうかもという不安。多分本人は気付いていないけどパパはもっと気付いてない。
男って目の前の欲求ばっか。そこを操りどうにかしようとする娘。その中で葛藤や反省にもがく。だって17歳だもん。

この後の父娘がどうなっていくかを考えてみる。多分今まで通り。変わらないと思う。だってそんな大した話じゃない笑 最初から仲良しで裕福で笑いの絶えない家族だし。こんな夏があったよ、って程度の話。
…とここまで書いて私はダメだなぁと。17歳の少女が自分のせいで人を追い込んだ、と悩むのだからこんな夏があったよ、なわきゃない。一生引きずって行くから「悲しみよこんにちは」なのか。いやー、なんか自分さーて感じ。原作も読んでもう少し考えよう。罪について。意識がなければ罪じゃないんだから。

とにかくファッション可愛い過ぎなのは間違いない。もっかい見よう。