実在した無法者のジェシー・ジェームズが暗殺されるまでを描いた西部劇。
ブラッド・ピットが主演、ケイシー・アフレック、サム・ロックウェル、サム・シェパードらが共演。
ジェシー・ジェームズは実在した人物で、南軍支持者であり南北戦争の継続を自称し、強盗や17件の殺人を犯した犯罪者。
彼が率いたジェームズ・ギャング団は1867年から1881年まで25件以上の強盗を行った。
本作はジェームズ・ギャング団が行った最後の列車強盗から、ジェシー・ジェームズ（ブラッド・ピット）が仲間のロバート・フォード（ケイシー・アフレック）に自宅で背後から射殺されるまでの物語。
フォード兄弟がなぜジェシー・ジェームズを暗殺したのかを、フォード兄弟の視点で丁寧に描いている。
ブラッド・ピットが、心の底で何を考えているのかわからいジェームズを好演していて、張り詰めた空気感を醸し出しておりハラハラです。
フォード兄弟が、いつジェームズに殺されるかわからないという恐怖に駆り立てられる一方で、賞金も手に入ることから暗殺に及ぶ心情が淡々と伝わってくる。
映像も凝っていて美しい。
一方でナレーションがくどいわりには分かりにくく、作品も冗長なのが少し残念。
分かりやすく簡潔にまとめてほしかった。
「やあ ボブ」
2023.1 NHK BSP で鑑賞（字幕：風間綾平）
第64回 ベネチア国際映画祭で男優賞を受賞（2007年）
