Jimmy

暴力の街のJimmyのレビュー・感想・評価

暴力の街(1950年製作の映画)
4.0
シネマヴェーラ渋谷にて鑑賞。

いやぁ、本当に映画タイトル通り「物凄い暴動」に驚かされた‼️

「ヒスパニック系と白人の人種対立」から始まり、「普通の人達が突然暴徒化する怖さ」を描いたジョセフ・ロージー監督作品😱⚡

本作の冒頭では果物摘みをして日銭を得る人達を描いて、一見のんびりした風景。
果物摘みをしているのはヒスパニック系の移民たち。
彼らが車で橋を渡って帰宅する時、橋には[友好の町]の看板がある。
そして、彼らの車が白人の運転する車とぶつかって小競り合いになる。
これが、その後、街全体を覆い尽くす暴動の始まりだった……😰💦

新聞の一面には[果物摘みの暴動]なる文字が踊り、再び映された看板[友好の町]が皮肉に見える。

客観的に見れば、どちらが悪いといった問題ではない些末な事が、街全体の暴動に至る流れは実に見事‼️

そして、正義を貫こうとする新聞社の編集長が、殺されそうになってもヒスパニック系の少年を助けたり、真実を追及しようとする姿勢を見せたりするあたりは立派🌟

人種問題を描きながら、人間の本質を突き詰めるような佳作🎥✨
Jimmy

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