エイリー

SHAME シェイムのエイリーのレビュー・感想・評価

SHAME シェイム(2011年製作の映画)
3.3
私の解釈では、ブランドンの本当のshame(恥)はセックス依存症であることではなくて、誰とも心の繋がりを持てないこと、愛してはいけない人を愛してしまった後ろめたい心なのではないかと思う。

途中まできっとシシーと関係を持ってしまうのではないか・・・とヒヤヒヤして観てた。
行為には移さなかったけど彼女を兄弟としてではなく、女性として見て、愛していた部分があったんじゃないのかなーとも思った。

ブランドンとシシーの過去、家族関係は明示されてないけど、セックス依存症とリスカ常習犯じゃ、きっと過去に辛い経験があって、それを忘れるために意味がないセックスや、自傷行為を繰り返してたんだと思う。

シシーはシシーで人との関係に依存してる部分があるから、ブランドンと心の繋がりがほしかったんだろう。
でも、ブランドンはそれに応えられなかった→リスカ→やっとシシーの思いに気付く、というような流れなんだろうと思う。

登場人物の感情が見えにくいこと、特殊な設定であることから、すごく考えさせられるわけでもないけど、つい見入ってしまった。
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