Kota

50/50 フィフティ・フィフティのKotaのレビュー・感想・評価

4.1
“お前は死ぬと誰も言ってくれないんだ。”

10代の頃好きだった映画を見よう週間。ジョセフゴードンレヴィットの作品だと、“500日のサマー”と並ぶくらい好きなやつ。ある日突然ガンを宣告されたアダムが、それをキッカケに実は周りにいた大切な人々やかけがえのない日々に気づいていく、病気物なのにあたたかい涙がでる話。

ジョセフが良いのは言うまでもないんだけど、これはなんといっても親友役のカイル(セスローゲン)がたまらない映画。彼女でも親でもなく“親友”という存在がどうあるべきかのお手本のよう。病気になった事で離れていくレイチェル(ブライスダラスハワード)がいる事で、それでもなお周りにいる人の大切さと強さを感じる事ができる。

病気になった本人はもちろん辛いし、この映画もそこにフォーカスが当たってるんだけど、周りの人も同じくらい辛いって事が垣間見えるあの一瞬に、あの母親のセリフに、トイレの脇に置いてあるボロボロの本にこの映画の伝えたい事が全て詰まってるんだろうな。ラストシーンはジョセフゴードンレヴィット自らあそこでエンドロールに入ることを望んだみたい。キスする事自体ではなく、その前のあの一時にこそ人生の素晴らしさはあるんだって!!
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